福岡県、「CBDグミ」から基準超の麻薬成分を検出 県民に注意喚起と製品提出を要請
2025年5月26日 12:10
5月23日、福岡県は県内で販売されていた製品から、残留限度値を超える麻薬成分「Δ9-THC(テトラヒドロカンナビノール)」が検出されたと発表した。県は該当する製品の使用中止と提出を県民に呼びかけている。
問題となったのは、「CBD EAST GUMMIES いちご味」と名付けられたグミ製品で、1袋に8粒入りの形状をしている。販売者は神奈川県横浜市の厚徳(株)である。
福岡県は、危険ドラッグによる健康被害の防止を目的に、県内の店舗から製品を買い上げて検査を実施している。今年2月に買い上げた12製品のうち、本製品1点から、法的な残留限度値(1ppm)を超えるΔ9-THCが検出された。Δ9-THCは大麻の主成分であり、精神作用が強く、人体への悪影響が懸念されている。
県はこの結果を受け、販売停止の指導を行うとともに、厚生労働省や関係機関への情報提供を行った。また、福岡県と九州厚生局麻薬取締部が連携し、関係店舗への立入検査も実施している。
県民に対しては、当該製品が「麻薬及び向精神薬取締法」に基づく「麻薬」に該当し、販売・譲渡・購入・所持・使用が違法であることを警告。所持している場合は絶対に摂取せず、速やかに福岡県薬務課(092-643-3287)へ連絡するよう呼びかけている。健康に異常を感じた場合は、速やかに医療機関を受診することも促している。
【松本悠子】
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